カレンダーガール
リビングのソファーに座るのは、見るからに不機嫌そうな顔をした明日鷹先生。

「見合いの話は誰に聞いたの?」
「・・・」
それには、答える気はない。

「何で、まず俺に聞かないの?」

もし本当だったらと思うと怖くて、聞きたくても聞けなかった。

「桜子は、そんなこと考えながら俺に抱かれていたの?」
「えっ?」
何も答えられず黙り込んだ。

「馬鹿じゃない」
吐き捨てられたような言葉。

「何でそんなに怒るんですか?」
さすがに、腹が立った。

私だって苦しくて、でも本当だったらと思うと怖くて聞けなかった。
それに、昨日迫ってきたのは明日鷹先生の方で、私が怒られるいわれはないように思う。
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