カレンダーガール
「「カンパーイ」」
刺身と、枝豆、啓介の好きな鳥の唐揚げを注文して、ビールで乾杯。

「いやー旨い!」
本当においしそうにビールを飲む啓介。

「久しぶりだね。最近なかなか会えないもんね」
私も枝豆に手を伸ばしながら、ビールを飲む。

「俺なんか当直や呼び出しばっかりで、患者じゃなくてこっちが具合悪くなりそうだよ」
今日の啓介はよくしゃべる。

「ねえ啓介、痩せた?」
心配そうに、紗花がきく。
そう言われれば、確かに少し細くなった印象。

「寝る時間もなく働いてるのに、多少は痩せるよ。みんな一緒だろう?」
「それは、そうだけど・・・」
この時、啓介から感じる違和感が何なのか私にはわかっていなかった。
< 25 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop