カレンダーガール
ピコン、ピコン
さあそろそろ回診の時間かなと思ったタイミングで、ナースコールが鳴った。
「山本さん。どうしました?」
『翼が・・・』
切羽詰まった、女性の声。
315号は・・・山本翼くん。
15歳の高校生で、クローン病という消化管に潰瘍が出来る病気のために入院している子。
クローン病は癌のような悪性の病気ではないけれど、なかなか根治が難しい難病。
長い闘病は患者にもストレスが強いから、成長期の彼には辛いだろうと気になっていた患者だ。
私も看護師さんとともに、病棟へ急いだ。
ガチャンッ。
病室近くまで行くと、食器を投げつける音がする。
部屋に入ると、お母さんが泣いていて、翼くんはベットの上で暴れていた。
「翼くん、落ち着いて」
看護師さんがなだめるけれど、
「離せよっ!もういい!どうやっても変わらないじゃないか」
「翼、もう少し頑張ろう」
涙ながらに、説得するお母さん。
「うるさい!も-どうなってもいい」
そう叫ぶと、翼君がお母さんを突き飛ばした。
さあそろそろ回診の時間かなと思ったタイミングで、ナースコールが鳴った。
「山本さん。どうしました?」
『翼が・・・』
切羽詰まった、女性の声。
315号は・・・山本翼くん。
15歳の高校生で、クローン病という消化管に潰瘍が出来る病気のために入院している子。
クローン病は癌のような悪性の病気ではないけれど、なかなか根治が難しい難病。
長い闘病は患者にもストレスが強いから、成長期の彼には辛いだろうと気になっていた患者だ。
私も看護師さんとともに、病棟へ急いだ。
ガチャンッ。
病室近くまで行くと、食器を投げつける音がする。
部屋に入ると、お母さんが泣いていて、翼くんはベットの上で暴れていた。
「翼くん、落ち着いて」
看護師さんがなだめるけれど、
「離せよっ!もういい!どうやっても変わらないじゃないか」
「翼、もう少し頑張ろう」
涙ながらに、説得するお母さん。
「うるさい!も-どうなってもいい」
そう叫ぶと、翼君がお母さんを突き飛ばした。