カレンダーガール
唯ちゃんと待ち合わせしたのは、オープンしたばかりのスペイン料理店。
「桜子先生、和泉先生」
すでに唯ちゃんともう1人、病棟看護師の遙香ちゃんが店の前で待っていた。
「お待たせ」
「私達も着たところですから。あの、実は・・・あと4人連れがいまして・・・」
言いにくそうな唯ちゃん
「合コンだったの?」
状況を素早く理解した紗花が突っ込む。
あー、そういうことか。
「すみません。黙っていて」
唯ちゃんと遙香ちゃんが頭を下げるけれど、
「別にいいわよ。私、この店のパエリヤが食べたかったの」
紗花は気にしない様子。
「私も別にいいけど」
今更帰る訳にもいかず、なんとなく流れに乗ることにした。
「ただ一つだけ、」
まじめな顔をして、紗花が条件を出した。
「何ですか?」
結衣ちゃんたちも緊張した顔。
「4人とも看護師って設定にしてくれる?」
「なんで?」
思わず、私が紗花に聞き返す。
「女医って言うと引かれるから嫌なのよ。下手したら、健康相談してくる人までいるし」
「分かりました。今日は紗花さん、桜子さんって呼びますね」
唯ちゃんはそう言うと店のドアを開けた。
「桜子先生、和泉先生」
すでに唯ちゃんともう1人、病棟看護師の遙香ちゃんが店の前で待っていた。
「お待たせ」
「私達も着たところですから。あの、実は・・・あと4人連れがいまして・・・」
言いにくそうな唯ちゃん
「合コンだったの?」
状況を素早く理解した紗花が突っ込む。
あー、そういうことか。
「すみません。黙っていて」
唯ちゃんと遙香ちゃんが頭を下げるけれど、
「別にいいわよ。私、この店のパエリヤが食べたかったの」
紗花は気にしない様子。
「私も別にいいけど」
今更帰る訳にもいかず、なんとなく流れに乗ることにした。
「ただ一つだけ、」
まじめな顔をして、紗花が条件を出した。
「何ですか?」
結衣ちゃんたちも緊張した顔。
「4人とも看護師って設定にしてくれる?」
「なんで?」
思わず、私が紗花に聞き返す。
「女医って言うと引かれるから嫌なのよ。下手したら、健康相談してくる人までいるし」
「分かりました。今日は紗花さん、桜子さんって呼びますね」
唯ちゃんはそう言うと店のドアを開けた。