カレンダーガール
カンファレンスは、9時半過ぎに順調に終わった。
さすがに紗花が気になって近づこうとしたとき、不意に腕を捕まれた。
ん?
振り返ると、無表情の明日鷹先生。
「おはようございます」
「なんで遅れたの?今日カンファなのは知っているでしょう?」
真剣な顔で真っ直ぐ私を見ている。
「それは・・・」
「もしかして、二日酔い?」
途端に、明日鷹先生の表情が険しくなる。
「え、分かりますか?シャワー浴びたんですけど・・・」
反射的に、自分の体をクンクンしてしまった。
「朝まで飲んでたの?」
「いえ、4時過ぎには帰って仮眠は取ったんですが・・・」
「2人で?」
「看護師の橋本さんと福田さんも一緒に」
珍しく興味を示す明日鷹先生。
でも、腕はしっかりと掴まれたまま。
「あの・・・先生?」
私は病棟に戻りたいのに、手を放してくれそうにない。
「今日はもういいから、帰りなさい」
「はあ?」
意味が分からず、明日鷹先生を見上げた。
「酒臭くて、二日酔いの研修医じゃ仕事にならない」
そう冷たく言うと、手を放し1人で読影室を出て行く。
え、え、嘘。
私は慌てて後を追った。
さすがに紗花が気になって近づこうとしたとき、不意に腕を捕まれた。
ん?
振り返ると、無表情の明日鷹先生。
「おはようございます」
「なんで遅れたの?今日カンファなのは知っているでしょう?」
真剣な顔で真っ直ぐ私を見ている。
「それは・・・」
「もしかして、二日酔い?」
途端に、明日鷹先生の表情が険しくなる。
「え、分かりますか?シャワー浴びたんですけど・・・」
反射的に、自分の体をクンクンしてしまった。
「朝まで飲んでたの?」
「いえ、4時過ぎには帰って仮眠は取ったんですが・・・」
「2人で?」
「看護師の橋本さんと福田さんも一緒に」
珍しく興味を示す明日鷹先生。
でも、腕はしっかりと掴まれたまま。
「あの・・・先生?」
私は病棟に戻りたいのに、手を放してくれそうにない。
「今日はもういいから、帰りなさい」
「はあ?」
意味が分からず、明日鷹先生を見上げた。
「酒臭くて、二日酔いの研修医じゃ仕事にならない」
そう冷たく言うと、手を放し1人で読影室を出て行く。
え、え、嘘。
私は慌てて後を追った。