カレンダーガール
しかし、席についても酔っぱらい達は寄ってくるし、ひどいおじさんは肩に手を回し触っていく。
どんだけセクハラなんだとムッとしたところで、どうしようもない。

ん?
ふと横を見ると、いつも以上に不機嫌そうな明日鷹先生と目が合った。
挨拶でもしようかしらと思っていると、
「露出しすぎじゃない?」
2週間ぶりの会話がこれ。

私もちょっと腹が立って、
「普通ですよ。ねえ、剛先生。変ですか?」
わざとらしく、剛先生に振ってみた。

「うん。悪くないよ」
と剛先生。
「お前なあー!」
明日鷹先生が1人で怒っている。

そんな険悪の空気な漂う中でも料理はおいしくて、私も紗花も料理とお酒を堪能した。
時々酔っ払ったおじさんが寄ってくるのも剛先生が追い払ってくれた。

それなりにパーティーを楽しみ、1時間ほど過ぎた頃、
『ここで、カラオケになります』
司会者の声で、おじさん達の歌が始まった。

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