その瞳に映すもの

 1週間で引っ越し準備をするという感じだ

ったけど、僕はこれを機会にいらない物は

全て捨てることにして、必要最低限の持ち

物を持って引っ越しをすることに決めた。


 僕は気がついていなかったことだけど、

僕がその時に捨てようとしていた物は、お

手伝いさんと弟夫婦がもう一度見直して、

捨てるべきではないと判断された物は密か

に、弟夫婦の家に持って行くことになってい

た。僕はその時に、習い事でのトロフィー

や表彰状、学校でもらった表彰状の類いを

全て捨てる物にしていたことから、お手伝

いさんに、勉強だけは辞めないで欲しいと

強く言われたことに、数年後に納得するこ

とになる。


 通っていた中学校では、僕の両親が離婚

することと、それに伴って僕が転校するこ

とを伝えて、僕は詳細を話すことは無かっ

たけれど、僕の両親が僕を引き取らないか

ら、僕が転校することになること、普通に

考えて、有名私立中学から公立中学への転
 
校はあり得ない、どう考えても僕の両親は
  
僕に対して興味関心が無いと同級生の保護

者間で思われたのと、僕のことを見ていた

同級生達から見ても、そうとしか捉えられ

なかったと僕は後日言われることになる。
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