その瞳に映すもの

 だけど、そんな彼の将来の目標は、世界

征服だと言っていたから、僕からしたら、

父親の会社の後継者となり、まずは会社を

征服し、そこから世界征服をしていけば良

いと思うから、周りの判断は特に間違って

いないと思う。僕は、如月くんから、


 「椿く〜ん、将来は俺の父親の会社で働

かない?椿くんと一緒にいたら、多分、俺


は最強になれる気がする!!なんなら、俺

が椿くんのパトロンになって、ある程度の

暮らしは保証するから、俺の側にいてくれ

ない!?」 


 と言われている。結構魅力的なことなの

で、僕は保留中ということにしている。如

月くんの側にいるだけで生活の保証をして

もらえるなら、僕の人生スーパーイージー

モード間違い無し!この容姿をもっと磨く

のもありかもな……と密かに思っている。

 美玲さん夫婦からは、


 「多分、今の状態の椿くんにはピッタリ

かもしれないけれど、本来の椿くんはどち

らかというと、支配されるより、支配する

側だと思うから、多分、君には向いていな

い。椿くんは、大勢の人の前に立つ人間だ

よ。」
< 27 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop