その瞳に映すもの
だけど、そんな彼の将来の目標は、世界
征服だと言っていたから、僕からしたら、
父親の会社の後継者となり、まずは会社を
征服し、そこから世界征服をしていけば良
いと思うから、周りの判断は特に間違って
いないと思う。僕は、如月くんから、
「椿く〜ん、将来は俺の父親の会社で働
かない?椿くんと一緒にいたら、多分、俺
は最強になれる気がする!!なんなら、俺
が椿くんのパトロンになって、ある程度の
暮らしは保証するから、俺の側にいてくれ
ない!?」
と言われている。結構魅力的なことなの
で、僕は保留中ということにしている。如
月くんの側にいるだけで生活の保証をして
もらえるなら、僕の人生スーパーイージー
モード間違い無し!この容姿をもっと磨く
のもありかもな……と密かに思っている。
美玲さん夫婦からは、
「多分、今の状態の椿くんにはピッタリ
かもしれないけれど、本来の椿くんはどち
らかというと、支配されるより、支配する
側だと思うから、多分、君には向いていな
い。椿くんは、大勢の人の前に立つ人間だ
よ。」