私は幸せです〜あなたを好きになってもいいですか?〜

〜三咲〜

桜達遅い!

一人でやってても楽しくない…

とりあえず3回転やってみよう!

えーっとすべって勢いつけてからジャンプして回転!

よし決まった!

正しいやり方ではないと思うけど

「三咲ちゃんってスケートしたことあるの?」

雅!いつの間に

「ないよ?どうしたの、急に」

「そんなことないように見えたが…意外とできるのだな」

公輝まで!笑ってるような言い方…そんなに私のやり方だめだったかな?

「それより、何話してたの?」

私だけ仲間はずれみたいで悲しい…

「秘密に決まってるでしょ〜」

また、笑ってるような言い方でいらつく

「雅だめだろ!そんな風な言い方してると三咲が困るだろ?」

有、ナイスだよ!

「そんなこと言って〜じゃあスケートで勝負しよ〜」

勝負!

「私、やりたい!」

勝負って言葉を聞いて雅の言ってることに乗ってしまった

それに気づいたときにはもう遅い

「本当に大丈夫〜?まけるよ〜?」

ムカッ

「私が負けるわけ!……ない」

また、あいつのことを

今日はなぜか過去のことばかり思い出している

どうして?

「じゃぁ〜ペアーでやらない?」

桜、私が思い出したことに気づいた?

「うーん…いいと思う!」

「じゃぁ〜僕は海とやる〜」

「私は三咲とやる」

「桜とやれるの?やった!嬉しい!」

子供っぽくはしゃいじゃてた

だってそれくらい嬉しかったから

総長と幹部同士(海VS桜)の戦いだね?」

ふふっ、まえはこんな遊びの勝負はしなかったからちょっと楽しみ

「俺たちはスケートできるが三咲は今日が初めてだったよな?」

「うん!でもなんとかできる気がする?」

「フッなんで疑問式なんだよ」

「なんとなくだよ」

「とりあえず、練習とかしよ〜」

「確か、隣にまたスケート場があったんだよね?」

「うん!隣にこことおんなじ作りのスケート場があるよ~」

「こことおんなじのが?」

「うん!」

凄い、いやすごいの領域超えている

「じゃぁ、私達は隣の方に行くからできたら呼んで?」

「時間とかいらないの?」

「本番が一番大事だから、すぐに演技の内容とか決めれば少し練習するくらいだよね?」

流石、桜

普通の人はそんなんじゃできないけど、ほら海たちもすごくびっくりした顔をしている

「僕らに負けないように頑張ってね〜?」

ひらひらって笑顔で手を降っているがその顔が悪魔に見えてくる

「私達を甘く見ないでよ!」

「それは君たち次第だよ?三咲ちゃん?」

「おい、あまり挑発しちゃだめだぞ」

海が天使に見えるよ!

「曲はおんなじのでやろ〜」

そっか曲を決めないといけないのか…

「あれは、クラッシックな感じがいいよ?」

「えぇー!ボカロ系にしようよ〜」

ボカロ系か〜あまり聞いてないけど

「ボカロだったらenaの"この宝箱の中には星が詰まっている"は?」

この曲は私が大好きな曲

「それ知ってる!ボカロだけど歌詞が切なくて相手のことを失ったりとかした人が認めたくない!っていう情景が浮かぶんだよね〜それに性別さえ分からない謎に包まれているのもいい!」

「あの曲が嫌いな人なんているの?ってくらいいい曲だよね!」

enaの曲は私のためだけにあるって言いたいくらい励まされてきた

「よぉし〜!この宝箱の中には星が詰まっているで勝負だ〜」

「うん!絶対負けない!」

あれから数分たった

「で、ここにはトリプルアクセルと3ルッツを入れていい?」

「うーん、やってみないとわからないけど頑張る!」

そんなこんなで色々決めたけど

「でも、喧嘩とかをやっていたから、息の合わせ方とかわかるから合わせることを練習してもいみないよね?」

「ね!喧嘩がこんなところで役に立つなんて…ふふっ。ただ単にやってたことに救われることって多いね」

私が暴走族…強くなりたいと思ったのも…

「三咲、最近あいつのこと思い出してる?」

「やっぱり桜には何でもわかっちゃうね…はははぁ…」

うまく笑えない

「三咲、無理しないで!貴方は何も悪くない」

「でも、"私がいらない子"だから…お父さんは家に帰ってこなくなった!」

ずっとずっと待っていた…なのにお父さんは帰ってこない

お母さんだって私のことが"嫌い"なんだ

「そんなことはない!」

「さ…くら?」

「お父さんだって待ってたら帰ってくる!あいつが言ったこと信じるの?それこそ"本当の負け"なんじゃないの!」

本当の負け…

「でも、私がいい子じゃなかったから…だから」

鼻がツンっとした

「三咲?無理して笑わなくていいの泣きたいときは泣いて」

枯れていた瞳から涙が1つ、2つっとどんどん出てきた

「私っは!、あの日いらい、…泣いたら…いけないっ…そう思った」

「そんなことない!仲間が辛かったのに私のことばかり考えてごめんね。だから、私は三咲をすくいたい!」

「さぐゅら〜わだし…助けを求めってもいイの?」

「うん!それより、涙を拭いて。可愛い顔が台無しになってる…」

こんな時も桜は冗談を言って…

「ふふっありがとう…」

「三咲〜!」

桜が抱きついてきた

「よ〜し!三咲と私のパワーで海たちを倒すぞ!」

「「おぉー!」」

ふたりで顔を合わせて笑った

だけど桜は

「やっぱり助けを求めてくれないか…」

なんて悲しそうに言っていたことなんてこれからの勝負が楽しみになっていた私の耳には届かなかった

少し練習してだいぶ上手にできるようになったので会場に戻る

「終わったよ〜」

「早すぎないか?」

それは来るのが早すぎか、内容決めるの早すぎないことかどっちなんだろう?

「まぁ〜僕たちも終わったし」

「ねぇ?肝心なこと忘れているけど誰が審査するの?」

海たちには"海"の皆が票を上げると思うし…私達のところもおんなじ感じになっちゃう気がする…

「それは〜「テレビで放送してどっちが良かったのか決めてもらう」もう!公輝邪魔しないでよ!」

頬をぷく~ってして、プンプンって効果音が付きそうなくらい

雅なら…

ねぇ〜何で僕が話してるのに邪魔してくるの〜?あっ!もしかしてバカだから分かんないとか?

こんな感じだと思う

つまり冬夜は雅と似ている感じに思えるけど真逆で天使と悪魔

冬夜の純白の心を真っ黒で染まった悪魔から守らないと!

ふふっな〜んて

「ねぇ〜何で僕が悪魔なの〜?」

うん!だって悪魔だし…

「あれ?私声出た?」

「いや、顔に出てるし。それより、僕が悪魔な理由教えて?」

いつもより声が低くて、可愛さより色気が出てきている

あっ!これ私終わる系だ…

「"三咲"、早く答えてよ?」

いつもよりやばい、早く喋らないと本格的にやばい!

いつも三咲ちゃんなのに三咲になってる…

「えっーと、ほら!冬夜は心が純白だけど雅は灰色?黒に近い感じだから…」

「俺が裏で人を操ってるみたいなこと?」

俺…?

「そう!まさにそれ!……あっ」

やってしまった…ついうなずいてしまった

誰か〜助けて

視線を送るけど皆首を横に振っている

酷い!こんなに仲間が困ってるのに!

「三咲には分からせないといけないかな?」

分からせるって?!
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