私は幸せです〜あなたを好きになってもいいですか?〜
「悔しいけど桜ちゃんと三咲ちゃんじゃないかな?」
「俺も雅とおんなじだ」
「でも観客がどう投票するかはまだわからないしそれに海と雅の演技もとっても凄かったよ!あと公輝と大樹もすっごく良かった!」
「ありがとう〜でも次は絶対負けないから!」
「雅もう負けたなんて決めちゃだめでしょ?私と三咲が勝ってるなんかまだわからないし…それに私あんまりあの衣装合わなかった。」
「えー?そんなことないよ!?桜とっても似合ってたよ?」
「でも…もし負けたら私のせいだよ」
「それは私だって!桜はとっても綺麗なのに私演技も衣装も似合ってなかったし…!」
自分で言って悲しくなる…
「三咲のとっても演技とっても良かったし衣装着てる三咲も可愛かったよ?」
「桜だって切れのある演技で衣装着てる桜はとってもきれいだった!」
「三咲…」
「桜…」
「…い!おい!二人の世界から帰ってこい!」
「はっ!そうだ!投票は?」
「まだだよ~。でももうそろそろ発表にうつる?」
「そうだな。結構たったし…」
「え?そんなに時間立ってた?」
「うん!桜ちゃんと三咲ちゃんが二人の世界に入ってる間にね。投票結果の準備も大体終わったよ」
「え?ごめん」
「全然いいよ〜」
申し訳ない…
「なんか今さっきから嫌な視線感じない?」
「そう?ここ観客席からも見えるから終わった人たちがこっちのほうみてるんじゃないかな?」
「そうなのかな?でもなんか…とてつもなく嫌な…嫌な視線を向けられてる気がする」
「……。なんでもないと思う!ほらもう結果発表があるんだから異動しよ!」
「う、うん!そうだね!」
この視線を向けてきたやつが"あいつ"だったって知るのはもうちょっとたったあと…
「みんな投票できたかな〜?」
「「できたよ!!」」
「これより、結果発表を行う!優勝者は…」
お願い!負けたら花崎の方に顔を見せられない
「「"咲く舞桜"」」
「三咲!」
「うん…!」
「「やったー!!」」
まさかの優勝?!
「咲く舞桜は衣装が変わったり星を降らしたりなどの予想もできないパフォーマンスを見せてくれた」
「もちろん他のペアーもとても良かったよ~」
「ということで咲く舞桜の二人にバイキング券を渡そう」
「バイキング!ってことはケーキも?」
「多分あると思うよ!」
ふふっ桜は本当に好きなものになると可愛い顔をして…。
「では授与!」
その言葉とともに拍手がおきる。
「授与〜ってかたくるしいね」
「そうだね。でもケーキが食べられることには感謝だね」
「うん」
そうして私達のスケートの勝負は終わった。