スパダリな夫はケダモノな本性を隠せない
悠真は「勘弁してください」と両手を上げて、降参のポーズをした。どこか頬が赤く見えるのは気のせいだろうか。
「もう、ネタばらしします。これ以上、彼女を不安にさせる訳にはいきませんから」
「それがよろしいかもしれませんね」
と言って、彼女は他のスタッフと共に満面の笑みを浮かべてくる。
悠真は肩を竦めたあと、「例の資料を」と彼女にお願いした。
そして目の前に出された企画書には、小椋さまと書かれてあり、内容には――。
「私の誕生日祝い……?」
「そう。凪沙の誕生日をサプライズで祝いたかったんだ。それで、このホテルに企画書を出してもらったりして考えていた」
「……」
「喜ばせたくてしたのに、逆に不安にさせていたなんて。本当にごめんね、凪沙」
奥様は、とても愛されているんですよ。先程、企画担当の彼女はそう言っていた。
その理由を目の当たりにして、嬉しくて頬が紅潮してくる。
その資料には打ち合わせをした日時が書かれてあり、あの日もここで担当者との打ち合わせがあったのだとわかった。
もちろん、他のスタッフも同席した旨が書かれてある。
「もう、ネタばらしします。これ以上、彼女を不安にさせる訳にはいきませんから」
「それがよろしいかもしれませんね」
と言って、彼女は他のスタッフと共に満面の笑みを浮かべてくる。
悠真は肩を竦めたあと、「例の資料を」と彼女にお願いした。
そして目の前に出された企画書には、小椋さまと書かれてあり、内容には――。
「私の誕生日祝い……?」
「そう。凪沙の誕生日をサプライズで祝いたかったんだ。それで、このホテルに企画書を出してもらったりして考えていた」
「……」
「喜ばせたくてしたのに、逆に不安にさせていたなんて。本当にごめんね、凪沙」
奥様は、とても愛されているんですよ。先程、企画担当の彼女はそう言っていた。
その理由を目の当たりにして、嬉しくて頬が紅潮してくる。
その資料には打ち合わせをした日時が書かれてあり、あの日もここで担当者との打ち合わせがあったのだとわかった。
もちろん、他のスタッフも同席した旨が書かれてある。