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「相楽、今日の放課後空いてる?一回集まって脚本の大まかなあらすじを決めたいんだけど」


「全然大丈夫」


「じゃあ今日の放課後4組で」


「他に誰かいる?」


「あとは響子(キョウコ)、あ、二木(ニキ)もいる」


「二木さんもなんだ」


「うん、脚本は俺と相楽と二木ですることになった」


「…そっかありがとう」


「じゃあな」と言って水野は行ってしまったけど


私は少しの間動くことができなかった


二木 響子さんは水野の幼なじみだ


お互い下の名前で呼び合うぐらい仲がいい


一緒に帰っているのもたまに見る


私立だからみんないろんなところから通ってるっていうのもあって


幼なじみは水野と二木さんぐらいだ




それに私は水野が中1の時に二木さん告白して振られたことを知っている


そして二木さんには学校で一番イケメンだと言われている彼氏がいて


美男美女カップルだと噂されていることも知っている



3年前のことだし二人が付き合うことはないだろうとは思っていても


でもやっぱり気になってしまう


仲良くしている2人を見るとどうしても思ってしまう





水野はまだ二木さんのことが好きなんじゃないかって






二木さんはとても美人で性格もよくて私なんかとは全然違う


水野が好きになるのも当たり前だなって思うし


二木さんを好きになった人が私なんて好きになるわけがないって考えてしまう




そんな自分が私は嫌いだ





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