Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜
☆カノジョ☆
☆カノジョ☆
ユーマと初めて出会ってから3年半
私の恋心は、扉の鍵が閉まったまま
大学4年生の冬が終わる頃
3日後、社会人の仲間入りを控えている私たちは、そんなことを気にもせずはしゃいでいた
「わー!雪だー!」
「当たり前だろ(笑)」
「テンション上がるぅ〜!!」
「盛り上がってんな」
私、ユーマ、男友達のカイちゃん、そして女友達のミサ
4人で群馬のスキー場に来ています
元はみんな別々の私の友達
そこを引き合わせ、今ではみんな仲良くなった
同い年なのは私とユーマだけで
カイちゃんは私たちの3つ程年上だけど、謎に学生インカレサークル数年被ってて、月1で他何人かでホームパーティーする仲
敬語なんて最初から使ってない
ミサは私たちの2つ下
可愛い顔に対してサバサバな性格
こっちも、出会った時から敬語なんて使われてない
どこで出会ったかも、正直覚えてないくらい
でも気が合うし、一緒にいて楽だから多い時は週2くらいで飲んだりしてる
3月下旬のスノボ旅行、私とユーマにとっては学生最後の旅行
思いっきり楽しまないと!
そういえば社会人なったら、スノボ旅行行けるのかな?
こう見えて、私は年に2〜3回は行かないと気が済まないから
冬の1番の楽しみなんだもん
かれこれ5年くらい?
年に数回だから上達もまちまちだけど
今はS字、ターンができて、満足してしまっている
ジャンプくらい挑戦してもいいかなぁ…
「ねーウェア地味じゃね?」
「あー…ランクアップする?課金にはなるけど」
「1000円だっけ?ダサいより良くない?」
「ありだね、写真撮るし」
「お揃いしよーよ!」
なんでワイワイ会話しながら、ウェアやボードを借りる
更衣室に向かって、男女に分かれ
着替え終わり次第、ロビー集合
ブーツ締めるの苦手なんだよなぁ…
笑えないほど握力の低い私はキツく絞めなくてはならないスノボブーツが苦手だ…
なんでスノボブーツだけ紐なの?
スキーみたいに楽ならいいのに…
そういえば去年、緩いせいで早くから足痛くなった私の代わりに昼休み結び直してくれた人がいた
今日もいる…
頼んだら…やってくれるかな?
とりあえず履いて、ロビーに行くとすでに男子組はいて
「女子おせーよ」
「カイちゃんうるさい
女子は時間かかるんだよ」
なんてカイちゃんとミサが言い合ってる間にユーマに話しかけた
「ユーマ、あのさ」
「ん?」
「ブーツ…緩いから結び直してくれない?」
「あー」
去年のことを思い出したようにスッと立ち上がった
「そこ座って」
言われたまま座るとユーマはひざまづいて、私のブーツ紐をほどき始める
このシチュエーション、好き
君は優しさから何気なくやってるだけかもしれない
だけど、私はいちいちドキドキしてる
ふわふわの君の髪に触れそうになる手をぎゅっと握りしめる
不思議だけど、君が結び終えるまで、世界に2人っきりしかいなくなったみたいに感じるの
おかしいな…
この片想いは、とある日を栄に1年前に捨てた
そのはずなのに
今も、私には一番愛しい人がいるのに
ユーマと初めて出会ってから3年半
私の恋心は、扉の鍵が閉まったまま
大学4年生の冬が終わる頃
3日後、社会人の仲間入りを控えている私たちは、そんなことを気にもせずはしゃいでいた
「わー!雪だー!」
「当たり前だろ(笑)」
「テンション上がるぅ〜!!」
「盛り上がってんな」
私、ユーマ、男友達のカイちゃん、そして女友達のミサ
4人で群馬のスキー場に来ています
元はみんな別々の私の友達
そこを引き合わせ、今ではみんな仲良くなった
同い年なのは私とユーマだけで
カイちゃんは私たちの3つ程年上だけど、謎に学生インカレサークル数年被ってて、月1で他何人かでホームパーティーする仲
敬語なんて最初から使ってない
ミサは私たちの2つ下
可愛い顔に対してサバサバな性格
こっちも、出会った時から敬語なんて使われてない
どこで出会ったかも、正直覚えてないくらい
でも気が合うし、一緒にいて楽だから多い時は週2くらいで飲んだりしてる
3月下旬のスノボ旅行、私とユーマにとっては学生最後の旅行
思いっきり楽しまないと!
そういえば社会人なったら、スノボ旅行行けるのかな?
こう見えて、私は年に2〜3回は行かないと気が済まないから
冬の1番の楽しみなんだもん
かれこれ5年くらい?
年に数回だから上達もまちまちだけど
今はS字、ターンができて、満足してしまっている
ジャンプくらい挑戦してもいいかなぁ…
「ねーウェア地味じゃね?」
「あー…ランクアップする?課金にはなるけど」
「1000円だっけ?ダサいより良くない?」
「ありだね、写真撮るし」
「お揃いしよーよ!」
なんでワイワイ会話しながら、ウェアやボードを借りる
更衣室に向かって、男女に分かれ
着替え終わり次第、ロビー集合
ブーツ締めるの苦手なんだよなぁ…
笑えないほど握力の低い私はキツく絞めなくてはならないスノボブーツが苦手だ…
なんでスノボブーツだけ紐なの?
スキーみたいに楽ならいいのに…
そういえば去年、緩いせいで早くから足痛くなった私の代わりに昼休み結び直してくれた人がいた
今日もいる…
頼んだら…やってくれるかな?
とりあえず履いて、ロビーに行くとすでに男子組はいて
「女子おせーよ」
「カイちゃんうるさい
女子は時間かかるんだよ」
なんてカイちゃんとミサが言い合ってる間にユーマに話しかけた
「ユーマ、あのさ」
「ん?」
「ブーツ…緩いから結び直してくれない?」
「あー」
去年のことを思い出したようにスッと立ち上がった
「そこ座って」
言われたまま座るとユーマはひざまづいて、私のブーツ紐をほどき始める
このシチュエーション、好き
君は優しさから何気なくやってるだけかもしれない
だけど、私はいちいちドキドキしてる
ふわふわの君の髪に触れそうになる手をぎゅっと握りしめる
不思議だけど、君が結び終えるまで、世界に2人っきりしかいなくなったみたいに感じるの
おかしいな…
この片想いは、とある日を栄に1年前に捨てた
そのはずなのに
今も、私には一番愛しい人がいるのに