Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜

☆偶然☆

☆偶然☆

あれから9ヶ月
また、合わない期間が続いてる

でも今までと違うのは
会っていないのはわざと
偶然なんかじゃない


自分のためにも、会えない

彼女がいるユーマ
彼氏がいる私

君に会って、私の思いが再び掘り起こされたら、誰も幸せになれないから
誰のためにもならないから
連絡も断っている


あの1泊2日の旅行は、学生最後の思い出として、私の中に秘めておく
それがちょうどいい

夢の中の雪国
帰り、東京に着いたと同時に、アルバムを閉じた


そして今、絶望の果てにいる自分を誰が慰めてくれるだろう

振られた一昨日の深夜2時
大親友に電話して泣きながら話した
一緒に泣いてくれたけど、悲しみなんて流れることなく、翌日の仕事は抜け殻状態でなんとかやり過ごした

別れてはじめての土曜日…
太陽の中1人歩く

キョータとの交際期間は1年半
今までで一番長かった
運命を信じた
初めてだったから
生理的に無理なんて思った人と、付き合うことになるなんて

支えてもらって、好きが積もって、時間をかけて好きになった
相手の罠に徐々にハマっていった

そして初めてだった
この人と一緒なら幸せになれるって確信した
友達が彼氏の愚痴を言う中、私はキョータに対する愚痴なんて何一つなかった
悪いところなんてあっという間にカバーするほど、完璧で素敵な人だったから
優しさと温かさが、常に私の心を潤してくれていた


『好きかどうかわからない』
なんてよくある理由

だから、これは偶然だったのかわからない
だけど、必然と信じたいのは未来の私


ちょうどスマホを開くと電話が鳴った

「もしもし〜?」
「おー出た!」
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