Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜
1人でいたくない、ただそれだけだった

「で?なんで別れたんだっけ?」

面白半分で傷をえぐることを聞いてくる

「『好きかどうかわからなくなった』から『別れるしかなくない?』的な?」

超絶ざっくりとした回答を言うと
ユーマの口が歪んだ

「一緒だけどさぁ…
昨日彼女の家に泊まって、翌朝言われたんだよ?彼女のベッドの上で!
昨日の夜までは全然普通だったのに…
今朝まで一緒にいたんだよ?俺ら!」


想像が映像に変わる

それは…つらいわ…

「どうする?移動する?」
「なんでもいいよ」
「同じく」
「てかさ、コンちゃん今暇してるらしいんだけど…呼んじゃう?」
「いいじゃん、呼んじゃいなよ」
「じゃあ、コンきたら移動しよ!」


この日が、始まりだった


この4人で集まった日が
男女2:2
内カップルが1組
そして、同時期に同じ理由で恋人を失った2人

正確にいうと、1人別れて1人『距離置かれた』か…
頑なにユーマが口にしていた
「まだ振られてない!距離置いただけ!」

きっと本人もわかってる
言い方やその後の対応で、近い未来別れることになって

それでも認めたくないんだ
大好きだから…

ヤケになる理由も気持ちもわかる


その夜、4人で集まった私たちは弾けた

4人中2人もほぼ失恋状態
ハメ外すのも無理がない

深夜のカラオケで
馬鹿みたいに飲んで歌ってはしゃいで

たまに、恋愛ソングを泣きそうになりながら歌って

止まらないアルコールを浴びるように飲み明かす

ユーマがいる飲み会は久しぶりで
ここまでつぶれるような飲み会も久しぶりだった

学生の時、ユーマの参戦する飲み会は必ず潰れてた
だって限界なんて言わせない飲ませっぷりだから


距離を置いていた期間、社会人ってこともあって、そのような飲み会なかったよ
だから余計に止まらない
楽しさと懐かしさ
とことん飲んでやろう

それで、キョータを一時でも忘れられるなら
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