Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜
思えばその親友も少しコンちゃんに似てる
純粋で、清楚で、今まで男性経験のない子
嘘のない、裏表もない、とても良い子

そう信じていた子


好きな人が奪われたことに思い存分泣いて荒れた後、その親友から連絡がなくて
怖くて連絡できないんだろうと思ったから

「気にしないで
彼の魅力もあなたの魅力も、私は理解している
好きになるのも仕方ないよ
だけど、たった1人の男のために6年間の友情私は壊したくない
前みたいにはいれるかわからないけど、友達でいよう」

そのLINEは、既読無視された


そのあと電話で同じようなことを言ったら、泣かれて謝られた
ごめんとありがとうが混ざり、友達でいたいと言ってくれた
でも直後連絡が取れなくなり
我慢できなくなった私は、会うことを決めた

逃げてることが許せなくて
自分で決めたなら、向き合って欲しくて
その覚悟の上で付き合ったのだと、強い意志を確認したかった

なぜ私が追いかけてるのかわからないけど
都合悪いから逃げる
その無責任さに、怒りが湧いた
弱さに、苛立った
都合の良さに、嫌気が差した
そんな子と親友だった自分に悔しささえ覚えたんだよ
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