Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜

☆最後の告白☆

「やべー、砂糖こぼした」

「いい感じにビターチョコになったりして」

料理教室の3000円体験
去年もここでマカロン作ったっけ

今年はハート型のアルコール入りチョコ
ちなみに間にクッキーも挟んである

「誰に渡すの?」

「んー本命1人と、あとは時期的に会う男友達とかに分けるかな」

軽く返した言葉には、私の人生で重大な出来事を含んでいる

4年間の大恋愛、終わらせるの

カウントダウンが、もう始まっている
チクタクと、0に近付く


そしてなんてタイミングがいいのだろう

「マリ今日なにしてんの?」

「え…」

「暇なら来なよ」

カイちゃんからの電話は相変わらず突然

チョコ作りにはいったものの、ユーマと会う予定はなくて
どうしようと思っていた
このノリでユーマも呼んでくるってならないかな…

微かな期待を抱きながら、カイちゃんたちと合流
カイちゃんとコンちゃんは、意外にも復縁してからまだ続いている

コンちゃんは何もなかったように私に話しかけるから、私は上面な返答を返す
心の奥底の気持ちも、今までしてきた相談は、しない
どこで利用されて、どこで裏切られるか分からないから

ごめんね

私やっぱり、人を信用するの向いてない
一度裏切られたら、永遠に疑っちゃうから

「ユーマも呼んでみよーよ」

スマホ片手に提案するカイちゃん
ナイスすぎる

「もしユーマきたら、私今日告うね」
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