片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。
***
「おーい、心茉!」
「お兄ちゃん、久しぶりだね」
それから休日になり土曜日。私は地元に帰省し、駅でお兄ちゃんの迎えを待っていた。
「あ〜可愛いなぁ」
「それはありがと」
「うんうん、じゃ行こうか」
お兄ちゃんの車に乗ると、十分位で実家に着く。
「さ、降りて。父さんお待ちかねだから」
「うん」
車から降りて玄関を開くと「おかえりなさいませ」と迎えてくれたのは高校卒業までメイドをしてくれたカレンだ。
私の母親代わりであり、だけど私からしたらお母さんというよりお姉さんだけど。