片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。


「もしかして、……意識してんの?」

「えっ!? そ、そんなことないっ!」

「分かりやすいなぁ、醍醐は……」


 そりゃ、意識するでしょ……好きな人とお見合いしたら。


「……もう、揶揄わないでよ」

「ははっ」


 私たちは皆が来るまで紙コップを並べたり、ご飯のための紙皿を準備したりしていればぞろぞろと揃ってやってきて試食が始まった。



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