片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。
「よかった、合ってた。おはよ」
「お、おはよう」
いつもかっこいいけど、今日の彼も輝いて見えて素敵だ。
「心茉、可愛いね服。スカートって新鮮……髪も少し巻いてる?」
「えっ、うん。よく、分かったね?」
「雰囲気違うから、さ……立ち話もなんだし」
そう言うと蒼志と歩いてコインパーキングに行くと白のセダンが停めてあった。
「これだよ、さぁ乗ろうか。まだ無料料金だよ」
「あ、うん」
蒼志は車の助手席のドアを開けるとエスコートしてくれた。普段はこんなふうに女の子扱いしてもらったことないからか緊張してしまう。