片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。
「何だよ、初めて何だから仕方ないだろ。それに心茉だって顔赤いだろ」
「なんで言うのよ! 気づかないフリしてたのにっ!」
そんな言い合いをしながらもそっと手を繋ぎながら植物園に入ると季節を感じる花などの植物がたくさん咲いていて心躍る。
「そんな顔もするんだな」
「えっ、変な顔してた? 少しはしゃぎすぎちゃったかな」
「違う、いい意味で。ただの同僚の時には見なかった顔。心茉のその表情、俺しか知らないんだなと思ったら嬉しいなって」
今までならこんな話はできなかっただ。話ができてデートもしてとても楽しく過ごし、夕方には送ってくれてとても幸せだなと実感した。