片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。
結婚発表とプロポーズ
婚約者になり、半年。
私は朝から美容院でドレスを着せられて髪をセットされていた。
「お似合いですよ、心茉様」
「ありがとうございます」
今日は創立記念パーティーで、そのついでに蒼志との結婚を発表をする。
それは私が醍醐製茶の社長令嬢だということを公する場だった。
「心茉様、蒼志様がいらっしゃいました」
そう美容院の受付のスタッフさんが教えてくれたので私は美容師さんにお礼を言うと、個室からでた。そこにはスーツ姿の蒼志がいてそれはカッコよかった。
「お待たせ、蒼志」
「……綺麗だな、ドレス」
「ありがとう。センスのいい婚約者様のおかげです」
その婚約者とは蒼志なんだけど、ね。