片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。


「醍醐、お疲れ」

「うん。橘花もお疲れ〜」


 私は橘花の隣に座るといつものように柚子サワーとキンパを頼む。


「またキンパ? 好きだねぇ」

「ん? 好きだよ〜辛いものの中でこれが一番好き」


 話をしているとサワーとキンパが届いてそれを食べながら近況報告会になる。


「え、白川レストラン事業に異動すんの?」

「うん。私ってさアルバイトからの社員だったでしょう?」

「そうだね」

「まぁ、販売部にいたけどやっと店舗に戻れるんだ〜」


 そういえば、白川はずっと現場希望だったっけ。じゃあ塚本くんと同じルートなのか……



< 5 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop