片想いをしていたエリート同期がお見合い相手でした。



「いつから付き合ってたの?」

「半年前くらいかな、結婚前提のお付き合いってことでね付き合って今に至る」

「へぇ、いいね〜」


 結婚か……私には、無理だなぁ。
 もし、結婚するってなっても私が彼らみたいな幸せの塊みたいな表情はできないんだろうなと思う。


「心茉は? いい人とかいないの?」

「えっ、いない。いないよ!」


 本当はいるけど、そんな言えるわけない。


「そうなんだ、結婚願望はないわけ?」


 そりゃ、結婚願望はあるけれど私は恋愛結婚はできない。

 私は家のために結婚するってことが決まっているんだから――……



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