マーメイド・セレナーデ

ゆっくりした時間

忙しさを乗り切って、せっかく貰った2連休。
どう過ごすのか、詳細は翔太の頭の中にしかなくて。

楽しみでもあるけれど、少し怖い。

これを機に、なにかがらりと変わってしまいそうで。

テーブルに置かれたチケットを目に入れて、昨夜翔太と立てた予定を思い出した。
飛行機のチケットはお昼過ぎ、間に合うように着くためには10時には家を出たい。


時計に一度目をやってから寝室に移す。翔太は9時には起こすとして、あたしのほうが支度に時間が掛かるから先に用意を済ませよう。

ココアを綺麗に飲み干してからソファーを立った。
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