マーメイド・セレナーデ
「明日は絶対付き合ってもらうからな」

「明日って、……仕事に関することなの?」

「ああ、……言ってなかったか?」



思いがけない言葉にきょとんと翔太を見返す。

そんな話聞いたことないわ。
そもそもあたしは翔太の仕事すら知らない。
いつもうまくかわされてわからない。



「明日まで待てよ」

「明日まで?」



真剣な目に見つめられたら何も言えない。
あたしは黙って1回だけ顎を引いた。
< 199 / 302 >

この作品をシェア

pagetop