マーメイド・セレナーデ
起きたくないと閉じていた眼を開けてみるとやはり紺色に染まっている。
顔を上げればあたしの琴線に触れる笑みを浮かべていた。
「どうして、」
「さあ?お前が入って来て俺様に抱き着いてきたんじゃねえの?」
勢いよく翔太を突き飛ばして布団から跳び起きる。
抱き着いてた?あたしが?
肩肘をついていた体勢から起き上がり、布団の上に胡座を掻くとふぁ、と欠伸を一つ呑気に零す翔太と裏腹にあたしはテンパって混乱している。
「飲め、喉渇いてんだろ」
ミネラルウォーターのペットボトルを放り投げ、あたしはあたふたしながら両手でキャッチしそこね転がり、翔太の座る膝の近くに戻っていった。
「あ、」
「鈍臭え、また飲ましてほしいってか」
顔を上げればあたしの琴線に触れる笑みを浮かべていた。
「どうして、」
「さあ?お前が入って来て俺様に抱き着いてきたんじゃねえの?」
勢いよく翔太を突き飛ばして布団から跳び起きる。
抱き着いてた?あたしが?
肩肘をついていた体勢から起き上がり、布団の上に胡座を掻くとふぁ、と欠伸を一つ呑気に零す翔太と裏腹にあたしはテンパって混乱している。
「飲め、喉渇いてんだろ」
ミネラルウォーターのペットボトルを放り投げ、あたしはあたふたしながら両手でキャッチしそこね転がり、翔太の座る膝の近くに戻っていった。
「あ、」
「鈍臭え、また飲ましてほしいってか」