御曹司様はあなたをずっと見ていました。
永遠に続く幸せに向けて
式を終えた私達、今日は都内の高級ホテルでスイートルームに宿泊。
進一郎さんの仕事が忙しく、新婚旅行は少しお預けなのだ。
ただ、一日くらいはゆっくり休めと赤沢さんと細谷さんの命令もあり、ホテルに宿泊することにした。
ここは、今話題の超高層に建てられたホテルの最上階。
もう日が暮れているが、遠くの山のシルエットが僅かに見える。
壁一面がガラス張りで、その景色は見事だった。
普段から、進一郎さんのマンションで綺麗な夜景を見ているが、ここはその高さのスケールが段違いだ。
「うわぁ…進一郎さん、すごい景色ですね…マンションからの景色も素敵ですが、こんなに高いと迫力がありますね。」
窓に手をついて、はしゃいだ私の後ろに進一郎さんが近づいた
そして、私を後ろから抱き締めた。
「梨沙、ぼくはこの景色よりもずっと梨沙を見ていたいよ。」
「…っな!」
私が何か言おうと振り向いたとき、進一郎さんに言葉をキスで塞がれた。
驚いて離れようとした私の後頭部をしっかりと押さえられて、動くことが出来ない。
口づけは私の口の中をゆっくり探るように、進一郎さんの舌が私の上あごや歯列をなぞった。
恥ずかしさとドキドキで頭がクラクラしてくる。
進一郎さんは私の両頬に手を添えて、ゆっくりと唇を離した。
「梨沙…君の全部を僕のものにしたい…僕の全部も梨沙のものだ。」
進一郎さんは私の耳元に口を近づけた。
「このまま…ベッドに運んでも良いよね?」
私の言葉を聞く前に、進一郎さんは私を抱き上げたのだ。
お姫様だっこの状態に顔が熱くなる。
「…進一郎さん、重いから…降ろしてください。」
「梨沙、…そのお願いだけは聞けないな。」
口角を上げて悪戯な表情の進一郎さんは、そのまま私をベッドルームへと運んだ。
そして、そっとベッドに降ろすと、そのまま自分も私に覆いかぶさるように私を組み伏せた。
進一郎さんに上から見下ろされる状況に、恥ずかしくて仕方がない。
そんな私を見てクスッと笑った。
「ねぇ梨沙…そんなに恥ずかしそうな顔をして…僕をこれ以上煽らないでくれる。」
「そ…そんな…煽るなんて…」
進一郎さんの綺麗な顔が近づき、首筋にキスを落とす。
そして、長く少し骨ばった綺麗な指で、私の服のボタンをゆっくりと外す。
気づけば私はもう下着だけの姿になってしまった。
あまりの恥ずかしさに腕で胸を隠すと、進一郎さんは強い力でその腕をはずした。
進一郎さんもいつのまにか、上半身はなにも着ていない姿だ。
「梨沙…とても綺麗だよ…隠さないで僕に全てを見せて。」
私の背中に手を刺し込み、ブラのホックが外され、胸があらわになる。
進一郎さんは、そのあらわになった胸の一番高い所に優しく口づけた。
「…あっ…だめ…」
進一郎さんに触れられたところから電気がはしり、体中に広がるようだ。
なにかお腹の中が熱くなる感じがして、私は逃げようとするが、進一郎さんにしっかりと押さえられて動くことが出来ない。
「梨沙…逃げないで…僕を感じて…」
さらに、進一郎さんの口づけは胸から下にゆっくりと体をなぞるように移動する。
それは優しく、壊れ物を優しく扱うような口づけだ。
進一郎さんの優しい気持ちが伝わって来る。
そして、脚の付け根まで下がると、私の足を片方持ち上げて、太腿にキスを落とした。
「進一郎さん…そんなところ…ダメです。恥ずかしい。」
進一郎さんは私の言葉に、チラリと視線を顔に向けたが微笑みながら、私が身に着けている最後の下着に手を掛けた。
スルスルと下着は脱がされて、とうとう生まれたままの姿になってしまった。
恥ずかしさで爆発しそうなくらいだ。
慌てて隠そうとするが、両足を進一郎さんに掴まれ、動くことが出来ない。。
押さえられた足はゆっくりと開かれて、その中心に、ゆっくりと近づき、そこに口づけたのだ。
「やめてください…進一郎さん…汚いですよ。」
「梨沙の体に汚い所なんて無いよ…大丈夫…体の力を抜いて…僕に体を預けて…」
敏感な部分に口づけられると、お腹がどんどん熱くなる。
「進一郎さん…変になっちゃうから…もう許して…」
「梨沙、こんなにも甘い蜜で僕を誘ってるよ…変になった梨沙が見たい。」
恥ずかしさで、どうにかなってしまいそうだったが、進一郎さんが触れた部分が熱くて溶けそうになる。
そして、進一郎さんは、私を抱き締めるようにして、ゆっくりと私の中へと入って来た。
お腹の中が進一郎さんでいっぱいになってくる。
苦しいけれど、今まで感じたことのない幸せな気持ちになる。
「梨沙、愛しているよ。」
「…はい。私も大好きです。」
愛していると言いたかったが、なぜか恥ずかしくて大好きという言葉になってしまった。
「梨沙、優しくしたいが、僕も限界だよ。少し我慢してね。」
進一郎さんの腕の中で激しく揺られているうちに、だんだんと意識が朦朧としてきた。
そして、気づかぬうちに意識を手放していたようだ。