年下御曹司の箱入り家政婦
恋の病
次の日、私は二日酔いの重だるい体で仕事に励んでいた。
今日は午後からの出勤だったので、遅刻することもなかったし、二日酔いの頭痛も出勤する頃には頭痛薬も効いて助かったのだけど、昨日のことが今朝からずっと気になって仕方がない。
新さんとお店で飲んでいた時まで記憶はあるのだが、途中からの記憶が断片的で夢なのか現実なのかあやふやなのだ。
新さんは出勤してからも至っていつも通りなのだが、何しろ普段が無口だから失礼なことをしでかしたのかどうかも分からない。
もうこれからはお酒はほどほどに嗜もうと誓う。
私が反省をしながら電動の泡立て器で生クリームをあわだてていると、隣から「羽菜さん、羽菜さん」と茜ちゃんの小声で呼ぶ声が聞こえてきた。
「茜ちゃん何?」と私も小声で返す。
「なんか今日の新さんて機嫌良くないですか?何か良いことでもあったんですかね?」
そう言って新さんの方に目線を向ける茜ちゃんにつられて私も新さんに視線を移す。
う~む...いつも通りの無表情&無口の新さんにしか見えない...
「いつもと変わりないと思うけど...」
「そんなことないです!
いつもより微妙に口角が上がってますし、
身にまとっている空気も柔らかいです。3年も一緒に働いてるから分かるんです」
「うん...そう言われてみればそうかもしれない...」
単純な私は茜ちゃんにそう言われると
だんだんそう見えてくる。
二人で新さんの顔を見つめていると
こちらの視線に気がついた新さんが
「おい、ピークの時間帯過ぎたからって
気を抜いてるなよ」呆れた顔で叱責してきた。
私たちは「すみません!」と作業の続きを再開する。
新さんが機嫌良いなんて珍しい...
そうそう...
新さんのことで気になってることがもうひとつ..
今日は機嫌良いなら今のうちに聞いてみようかな...
今日は午後からの出勤だったので、遅刻することもなかったし、二日酔いの頭痛も出勤する頃には頭痛薬も効いて助かったのだけど、昨日のことが今朝からずっと気になって仕方がない。
新さんとお店で飲んでいた時まで記憶はあるのだが、途中からの記憶が断片的で夢なのか現実なのかあやふやなのだ。
新さんは出勤してからも至っていつも通りなのだが、何しろ普段が無口だから失礼なことをしでかしたのかどうかも分からない。
もうこれからはお酒はほどほどに嗜もうと誓う。
私が反省をしながら電動の泡立て器で生クリームをあわだてていると、隣から「羽菜さん、羽菜さん」と茜ちゃんの小声で呼ぶ声が聞こえてきた。
「茜ちゃん何?」と私も小声で返す。
「なんか今日の新さんて機嫌良くないですか?何か良いことでもあったんですかね?」
そう言って新さんの方に目線を向ける茜ちゃんにつられて私も新さんに視線を移す。
う~む...いつも通りの無表情&無口の新さんにしか見えない...
「いつもと変わりないと思うけど...」
「そんなことないです!
いつもより微妙に口角が上がってますし、
身にまとっている空気も柔らかいです。3年も一緒に働いてるから分かるんです」
「うん...そう言われてみればそうかもしれない...」
単純な私は茜ちゃんにそう言われると
だんだんそう見えてくる。
二人で新さんの顔を見つめていると
こちらの視線に気がついた新さんが
「おい、ピークの時間帯過ぎたからって
気を抜いてるなよ」呆れた顔で叱責してきた。
私たちは「すみません!」と作業の続きを再開する。
新さんが機嫌良いなんて珍しい...
そうそう...
新さんのことで気になってることがもうひとつ..
今日は機嫌良いなら今のうちに聞いてみようかな...