運命の出逢い-あの日助けてくれた彼は…-


「覚えてないとか…やめてね」


うるうるした瞳で俺を見つめる

「お互い酔ってたし…でも私柏木君の事好きだから受け入れたの」


「ごめん…正直覚えてない。」


お金を置いてホテルから出る

頭が真っ白になった何も覚えてないし
ずっと呑んでた記憶しかない

1日考えたけど何もやっぱり思い出せない
佐藤に電話をかける。明日から会社だし
会社では話せる内容ではないしな


「昨日の事はごめん…」

「私柏木君の事好きだからいいの。謝らないで」

あの日の事を詳しく話す事はなくすぐに電話が切れた。

あれから紗奈の連絡を時々しか返さなくなった
会いたいと言われても会えない理由をずっと考えて

会っても外でご飯だけ味もしない
好きで好きでどうしようもないのに
俺本当に最低だ


絶対に別れたくない。それなのに…
自分勝手な自分の考えが腹が立つ。




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