消えた影
「ねえねえ、ノークいる〜?」
司令室に尊が来たのもその時だった。後ろでモジモジしている姫菜に気づいて、ネールが「あっ、ヒメっちも来たですか〜」と手を振る。ノークは彼に抱きつき、おいおいと泣き出した。
「お〜、心の友よ!聞いてくだされ、我輩はアイスなんか……」
「聞いたよ。ダメじゃないノーク、姉ちゃんの分まで食べちゃ。この調子じゃ、ご機嫌斜めだよ」
間髪入れずに優しい口調で親友をたしなめた彼の言葉が、壊れかけのハートに突き刺さる。
「尊くんまで……だ、だからさ、僕わぁ、無実なんだってばさ……」
ショックのあまり白目を向いて硬直しているのにも気づかず、彼は司令室の一同に「怪人・八百面相」の噂を聞かせた。
司令室に尊が来たのもその時だった。後ろでモジモジしている姫菜に気づいて、ネールが「あっ、ヒメっちも来たですか〜」と手を振る。ノークは彼に抱きつき、おいおいと泣き出した。
「お〜、心の友よ!聞いてくだされ、我輩はアイスなんか……」
「聞いたよ。ダメじゃないノーク、姉ちゃんの分まで食べちゃ。この調子じゃ、ご機嫌斜めだよ」
間髪入れずに優しい口調で親友をたしなめた彼の言葉が、壊れかけのハートに突き刺さる。
「尊くんまで……だ、だからさ、僕わぁ、無実なんだってばさ……」
ショックのあまり白目を向いて硬直しているのにも気づかず、彼は司令室の一同に「怪人・八百面相」の噂を聞かせた。