傷跡




「真依ぃ 遅刻するわよ」

よく晴れた清々しい朝、
不快にも母の声が響く。

「はーい」

今日は中学校の入学式だ。
寝ぼけながらも
階段を降りてリビングに入る。
リビングには朝食のいい香りがただよっている。

「ほら、早く食べな」

「わかってる!!
いただきます。」

と食卓に並んでるものを
頬張る。
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