ずっと、好きなんだよ。
オレは母さんからの手紙にあった通り、冷蔵庫からお昼ごはんにと用意されていたオムライスを出してきてレンチンしてた。


相変わらず旨い...。


でも、なんかいつもより味が薄い気がする。


なんて、気のせい、か。


疲れすぎて味覚がおかしくなっているだけだろう。


はぁ...。


スプーンを口に運び、咀嚼が終わる度にため息が出る。


なんか、もう...オレじゃない。


オレであってオレじゃない。


糸の切れた人形。


そんな感じがする。


何をやるのも億劫。


歩き続けても真っ暗闇。


はぁ...疲れた。



オレは最後の一口を口に入れ、なけなしの力を振り絞って食器を片付けると、歯磨きも顔も洗いもせず、オレはまたベッドに戻った。



熱い...。


だりぃ...。


寝よう...。



オレはベッドの上で時をやり過ごした。


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