ずっと、好きなんだよ。
アネキとの電話が終わると、オレは力なく床に寝転んだ。
火照りすぎて溶けてしまいそうな身体に冷たい床が触れて幾分ラクになる。
床に寝る習性のあるアネキの気持ちが良く分かった。
あぁ、そういえば、あん時の朽木もアネキみたいなもんだって思うようにしてたな...。
ははっ...。
朽木のこと、言えねぇな。
オレも倒れちまったよ。
バカ、だ。
オレ、ほんとバカだよ。
自分のことなのに、なんも分からなくなって、体調不良にも気づけないで
ほんと、バカだ。
大バカやろうだ。
ゲホッゲホッゲホッ...。
ゲホッゲホッゲホッ。
咳が止まらねぇ。
ーーピロリロリロリロリン。
電話、か?
オレは無意味にも胸のあたりを擦って咳を抑えようと努めながら、スマホを耳に当てた。
「ゲホッゲホッ。アネキ?」
「れお、大丈夫?酷くなってない?」
「大丈夫、だ...ゲホッゲホッ」
「まぁ、その様子だと大丈夫じゃなさそうだけど大丈夫。今からそっちにあたしの代わり派遣するから」
「えっ?」
アネキの同僚でも来るのか?
赤の他人に世話やいてもらうなんて心苦しすぎる。
止めさせなくては。
「いや、それはいらな...」
「ナオちゃん」
「夏音?」
「違う違う。朽木の奈和ちゃんが行ってくれることになったから」
「何で...?」
何で朽木が...?
「朽木奈和ちゃんと何があったか知らないけど、奈和ちゃんは行くって言ってくれた。何でって、それはさぁ、純粋に心配だからだよ。れおと気まずくなるより、れおが苦しんでるのを放っておくのが辛かっただけ。って、あたしの勘だけど。とにもかくにも来てくれるから、奈和ちゃん来たらちゃんと言うこと聞いてね。んじゃあ、あたしそろそろ電車乗るから切るよ」
「おいっ、アネキ...」
火照りすぎて溶けてしまいそうな身体に冷たい床が触れて幾分ラクになる。
床に寝る習性のあるアネキの気持ちが良く分かった。
あぁ、そういえば、あん時の朽木もアネキみたいなもんだって思うようにしてたな...。
ははっ...。
朽木のこと、言えねぇな。
オレも倒れちまったよ。
バカ、だ。
オレ、ほんとバカだよ。
自分のことなのに、なんも分からなくなって、体調不良にも気づけないで
ほんと、バカだ。
大バカやろうだ。
ゲホッゲホッゲホッ...。
ゲホッゲホッゲホッ。
咳が止まらねぇ。
ーーピロリロリロリロリン。
電話、か?
オレは無意味にも胸のあたりを擦って咳を抑えようと努めながら、スマホを耳に当てた。
「ゲホッゲホッ。アネキ?」
「れお、大丈夫?酷くなってない?」
「大丈夫、だ...ゲホッゲホッ」
「まぁ、その様子だと大丈夫じゃなさそうだけど大丈夫。今からそっちにあたしの代わり派遣するから」
「えっ?」
アネキの同僚でも来るのか?
赤の他人に世話やいてもらうなんて心苦しすぎる。
止めさせなくては。
「いや、それはいらな...」
「ナオちゃん」
「夏音?」
「違う違う。朽木の奈和ちゃんが行ってくれることになったから」
「何で...?」
何で朽木が...?
「朽木奈和ちゃんと何があったか知らないけど、奈和ちゃんは行くって言ってくれた。何でって、それはさぁ、純粋に心配だからだよ。れおと気まずくなるより、れおが苦しんでるのを放っておくのが辛かっただけ。って、あたしの勘だけど。とにもかくにも来てくれるから、奈和ちゃん来たらちゃんと言うこと聞いてね。んじゃあ、あたしそろそろ電車乗るから切るよ」
「おいっ、アネキ...」