ずっと、好きなんだよ。
電話が切れ、静寂が戻る。


朽木が...来る。


卒業式以来...


アイツの誕生日以来


まともに話もしていないのに、


成人式も来なかったのに、


朽木は来る。



なんで、なんだろうな。


いつもアイツはオレのピンチの時に側にいてくれる。


だから、必然的に


意図せずとも


浮かんでくるんだ、


朽木の顔が。



オレは床に再び寝転んだ。


急になんか安心してぜえぜえする胸の苦しさを忘れて眠りに落ちた。

< 111 / 170 >

この作品をシェア

pagetop