ずっと、好きなんだよ。
そう改めて誓いを立てたというのに、神様は意地悪だ。
12月23日。
忘れもしない忌まわしい日。
クリスマスケーキを売りまくって疲労困憊の中這う這うの体で帰って来た途端、
スマホが鳴った。
ブーブーと激しく長く鳴っている。
無視は出来ない。
あの時以来の嫌な予感がして私はスマホを手に取った。
「朽木です」
私が名乗った後、聞き覚えのある声がした。
記憶の蓋がパカパカと音を立てる。
続く言葉に心臓がバクバクと鳴る。
言うだけ言って一方的に電話は切られた。
選択権は私にあってないようなもので、
無意識に動き出した。
帰って来たばかりの鉛のように重い腰を上げ、閉じたばかりの玄関のドアノブに手をかける。
「どうして?」
電話の相手も内容も今の私を揺さぶるのに丁度良すぎるものだった。
12月23日。
忘れもしない忌まわしい日。
クリスマスケーキを売りまくって疲労困憊の中這う這うの体で帰って来た途端、
スマホが鳴った。
ブーブーと激しく長く鳴っている。
無視は出来ない。
あの時以来の嫌な予感がして私はスマホを手に取った。
「朽木です」
私が名乗った後、聞き覚えのある声がした。
記憶の蓋がパカパカと音を立てる。
続く言葉に心臓がバクバクと鳴る。
言うだけ言って一方的に電話は切られた。
選択権は私にあってないようなもので、
無意識に動き出した。
帰って来たばかりの鉛のように重い腰を上げ、閉じたばかりの玄関のドアノブに手をかける。
「どうして?」
電話の相手も内容も今の私を揺さぶるのに丁度良すぎるものだった。