ずっと、好きなんだよ。
頭を下げた私に栄木さんは顔を上げてと言ってくれた。


それもそのはず。


これではまるで一軍女子がモブをいじめているみたいだ。


私が悲劇のヒロインぶって弱いものいじめされてるみたいに装っているだけだ。


いつまでもそんなの...やめよう。


今の私はそんなんじゃない。


色々乗り越えてこうして生きてる。


だから、今向き合うんだ。


時が来たのだから、


言おう。


今まで言えなかったこと


伝えるのを諦めていたこと


全部吐き出そう。


私も栄木さんも


そして、彼も...


前に進むために。


せっかくチャンスをもらえたのだから。


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