ずっと、好きなんだよ。
オレは夏音の手を握った。
最初にこの手を握り返した日の、あの甘酸っぱくもどかしい気持ちをオレはきっとずっと覚えてる。
オレに初めてを捧げてくれた夏音を決して忘れない。
オレは夏音の瞳のど真ん中に自分が映るよう顔を上げた。
お互いに顔を向け合う。
精一杯の笑顔を作る。
そして、放つ。
「今までありがと」
「ありがと。ほんと...ありがとな。夏音と一緒にいられて本当に楽しかった」
「うんっ!...じゃあ、わたし行くね。てことで、最後の注文。新しい道に踏み出すわたしにエールを下さい」
夏音は長くて難しいのは苦手だ。
まどろっこしいのはオレも嫌いだ。
ならば、短くストレートに言おう。
夏音に視線を向ける。
視線が交わってチクリと痛むのは仕方ない。
それでも進むと決めたのだから。
オレが出来る精一杯のエールを送ろう。
「夏音、行ってらっしゃい」
「ふふ。ありがとぉ。新しいわたしで、新しい道を切り開く予定です。ではでは...行ってきます。れおくんも行ってらっしゃい。絶対幸せになって。それと...れおくんの一番を宇宙で一番幸せにしてあげてね」
「...分かった。約束する」
「うん。約束ね」
バイバイ...。
夏音はそう言い残し、去っていった。
一度も涙を流さず、終始笑顔だった。
けど、心配しなくていいよな?
夏音はもう自らの意思で行動して
自らが生み出した光で輝けているのだから。
オレは夏音を信じる。
夏音、本当にありがとう。
最初から最後まで最高のカノジョだった。
オレも願うから。
幸せになれ、
栄木夏音。
最初にこの手を握り返した日の、あの甘酸っぱくもどかしい気持ちをオレはきっとずっと覚えてる。
オレに初めてを捧げてくれた夏音を決して忘れない。
オレは夏音の瞳のど真ん中に自分が映るよう顔を上げた。
お互いに顔を向け合う。
精一杯の笑顔を作る。
そして、放つ。
「今までありがと」
「ありがと。ほんと...ありがとな。夏音と一緒にいられて本当に楽しかった」
「うんっ!...じゃあ、わたし行くね。てことで、最後の注文。新しい道に踏み出すわたしにエールを下さい」
夏音は長くて難しいのは苦手だ。
まどろっこしいのはオレも嫌いだ。
ならば、短くストレートに言おう。
夏音に視線を向ける。
視線が交わってチクリと痛むのは仕方ない。
それでも進むと決めたのだから。
オレが出来る精一杯のエールを送ろう。
「夏音、行ってらっしゃい」
「ふふ。ありがとぉ。新しいわたしで、新しい道を切り開く予定です。ではでは...行ってきます。れおくんも行ってらっしゃい。絶対幸せになって。それと...れおくんの一番を宇宙で一番幸せにしてあげてね」
「...分かった。約束する」
「うん。約束ね」
バイバイ...。
夏音はそう言い残し、去っていった。
一度も涙を流さず、終始笑顔だった。
けど、心配しなくていいよな?
夏音はもう自らの意思で行動して
自らが生み出した光で輝けているのだから。
オレは夏音を信じる。
夏音、本当にありがとう。
最初から最後まで最高のカノジョだった。
オレも願うから。
幸せになれ、
栄木夏音。