ずっと、好きなんだよ。
「はぁはぁはぁ...」



電車に飛び乗って最寄駅まで行き、そこからは早歩きで園内に入った。


閉園時間まであと1時間を切ったからかたくさんの家族連れやカップルが退園ゲートへと向かっていく中、私は逆走してあの場所へと向かう。


遊園地の大目玉の観覧車が見えてくる。


立ち止まり見上げると、誰に向かってか手を振る人の姿が目に映った。


何もないところに手を振り続けて来た日々...


それが終わるとしたら、


いや、終わらせるなら、


今日。


12月23日。


4年前、キミに軽蔑された日、


3年前、両親が離婚した日、


3年前、キミにさよならを言った日。


本当にほんっとーに最低で最悪な日を、


私は変えたい。


そのためにここに来たんだ。


どこにいるの?


私は...ここだよ。


信じてる。


来てくれるって。


絶対に見つけてくれるって。


だから、私も捜すよ。


今までだって、


何度も何度も


探して


捜して


やっと答えを見つけたから。


だから...


お願い...。


そう、願いを馳せた、


その時だった。


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