ずっと、好きなんだよ。
アネキの手のひらがオレの肩に乗る。


いつの間にか身長も越していたし、オレの方が手のひらも大きくなった。


でも、アネキの手は大きい。


逞しい。


きっとオレを、オレたち家族を、


もちろん経済的にも、いやそれより精神的にも支えて来てくれたからだと思う。


アネキ...ほんと、ありがと。


アネキからの言葉、ちゃんと聴く。


だって、オレは...アネキの弟だから。



「れお、奈和ちゃんのこと、世界中の誰よりも幸せにしてあげてね。一番幸せなのはあたしだから...いや、そりゃダメか。なら同率1位を許すから、とにかく幸せにしてあげて。奈和ちゃんを心から笑わせてあげてね。以上、元香西美玲からの言葉でした。んじゃあ、あとはよろしく頼むよ、れお」


「...了解」

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