ずっと、好きなんだよ。
彼が一度口を閉じる。


再びこちらを見つめる。


その瞳にはもう誰も映ってない。


私しか、いない。



「奈和」


「うん」



見つめれば見つめ返してくれる。


それで灯る淡く温かな光に心を委ねる。



「これからも一生かけて"ありがとう"を伝え続けたい。奈和にはそれを全部全部受け取って欲しい。オレの隣で笑う奈和をオレが絶対に守る。だから...オレと結婚してください」



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