ずっと、好きなんだよ。
美玲さんに連れられ私は某イタリアンファミレスチェーン店にやって来た。
もっと小綺麗で高級感のあるお店が似合うなんて言ったら、軽く小突かれた。
「いいの。あたし、根っからの貧乏性なんだから。ここのドリアと100円ワインを飲む金曜日がどれだけ最高か...。ねぇ、朽木奈和ちゃんも考えてみぃ?」
「あはは。はい...」
私は促されるがまま美玲さんオススメのドリアとミネストローネを注文した。
料理はあっという間に到着した。
冷めない内に食べなと美玲さんからのお心遣いのお陰で料理に集中することが出来た。
久しぶりの外食で久しぶりのイタリアンだというのに語彙力が皆無だから、美味しい以上にコメントが出来ない私を見て美玲さんはただひたすら微笑んでいた。
その笑顔に彼の面影を感じてしまうのは仕方がないけど、よりにもよってお姉さんにとって大事な時期に会ってしまい、こんなことになるなんて...
一体全体、この世界はどうなってるわけ?
「ふぅ...。食べた食べた。美味しかったねぇ」
「はい...」
「ふ~む。どうした?そんな難しい顔して?悩み事?あ、もしやうちの弟...」
「えっと、いや...その...違う...いや、違くもない気もしますけど、今は違ってて。えっと、その...つまり...」
と、私がもぞもぞと口を動かしていると美玲さんがからっと笑いながら、バッグから新品の雑誌を出した。
表紙のタイトルは"The Shining wedding"
結婚情報誌だ。
「あの...これは...」
「あはは。バレちゃったなら仕方ない。ってか、バレたかったんだけどね。誰かに伝えておきたかった。実はさぁ、まだ家族にも言ってないの」
「えっ?」
「情報初解禁の相手は朽木奈和ちゃん!おめでとう!ってことで、あたし...結婚します」
もっと小綺麗で高級感のあるお店が似合うなんて言ったら、軽く小突かれた。
「いいの。あたし、根っからの貧乏性なんだから。ここのドリアと100円ワインを飲む金曜日がどれだけ最高か...。ねぇ、朽木奈和ちゃんも考えてみぃ?」
「あはは。はい...」
私は促されるがまま美玲さんオススメのドリアとミネストローネを注文した。
料理はあっという間に到着した。
冷めない内に食べなと美玲さんからのお心遣いのお陰で料理に集中することが出来た。
久しぶりの外食で久しぶりのイタリアンだというのに語彙力が皆無だから、美味しい以上にコメントが出来ない私を見て美玲さんはただひたすら微笑んでいた。
その笑顔に彼の面影を感じてしまうのは仕方がないけど、よりにもよってお姉さんにとって大事な時期に会ってしまい、こんなことになるなんて...
一体全体、この世界はどうなってるわけ?
「ふぅ...。食べた食べた。美味しかったねぇ」
「はい...」
「ふ~む。どうした?そんな難しい顔して?悩み事?あ、もしやうちの弟...」
「えっと、いや...その...違う...いや、違くもない気もしますけど、今は違ってて。えっと、その...つまり...」
と、私がもぞもぞと口を動かしていると美玲さんがからっと笑いながら、バッグから新品の雑誌を出した。
表紙のタイトルは"The Shining wedding"
結婚情報誌だ。
「あの...これは...」
「あはは。バレちゃったなら仕方ない。ってか、バレたかったんだけどね。誰かに伝えておきたかった。実はさぁ、まだ家族にも言ってないの」
「えっ?」
「情報初解禁の相手は朽木奈和ちゃん!おめでとう!ってことで、あたし...結婚します」