ずっと、好きなんだよ。
その日、オレはいつも通り夏音をアパートに招いて母さんとオレと夏音の3人で食事をした。
母さんは夏音が来るといつも以上に張りきって料理を振る舞ってくれる。
2人の合作の夏野菜おでんは味が染みていて美味しかった。
2人が女子トークに花を咲かせていたところにアネキが帰ってきてさらにヒートアップして、オレは洗い物を終えると部屋の隅でうたた寝をしていた。
そして、門限の23時に間に合うように夏音を最寄駅まで送って再び帰宅した。
5畳半の自室の扉を開けると、一目散にベッドに倒れ込んだ。
「はぁ...」
大きなため息が出た。
いつからだろうか。
疲れた。
しんどい。
1人にさせてくれ。
そう思うようになったのは...。
夏音と過ごす時間は人生のどの瞬間よりもキラキラしていて眩しい。
楽しい。
嬉しい。
...はず、なのに。
どうして錘が乗ってるみたいにずんと心が重いのだろうか。
夏音のご両親ともうまくやってる。
夏音はもはや香西家の嫁同然くらいに溶け込んでいる。
こんなにも順風満帆なのに、何が気に食わないのだろう。
何がこんなにもオレの胸を苦しめるのだろう。
答えなんて見つけられぬまま時間だけが過ぎ、気づけば朝を迎えていた。
母さんは夏音が来るといつも以上に張りきって料理を振る舞ってくれる。
2人の合作の夏野菜おでんは味が染みていて美味しかった。
2人が女子トークに花を咲かせていたところにアネキが帰ってきてさらにヒートアップして、オレは洗い物を終えると部屋の隅でうたた寝をしていた。
そして、門限の23時に間に合うように夏音を最寄駅まで送って再び帰宅した。
5畳半の自室の扉を開けると、一目散にベッドに倒れ込んだ。
「はぁ...」
大きなため息が出た。
いつからだろうか。
疲れた。
しんどい。
1人にさせてくれ。
そう思うようになったのは...。
夏音と過ごす時間は人生のどの瞬間よりもキラキラしていて眩しい。
楽しい。
嬉しい。
...はず、なのに。
どうして錘が乗ってるみたいにずんと心が重いのだろうか。
夏音のご両親ともうまくやってる。
夏音はもはや香西家の嫁同然くらいに溶け込んでいる。
こんなにも順風満帆なのに、何が気に食わないのだろう。
何がこんなにもオレの胸を苦しめるのだろう。
答えなんて見つけられぬまま時間だけが過ぎ、気づけば朝を迎えていた。