ずっと、好きなんだよ。
淡い、光でも。
奈和side
夏祭りの後、最初の出勤日。
私は朝からシクシクと胃が痛かった。
先日振った人と同じ職場で絶対に会わなければならないなんてキツすぎる...。
樋口くんとお別れしたのは卒業式の時で、それ以降会うこともないだろうからこんなに苦しくなることもなかったけど、今回は比較できないくらい精神的苦痛を感じてる。
はぁ...。
ため息が止まらない。
鉛のように重たい足を必死に動かし、いつもより2、3分遅れて到着した。
「おはようございます」
平静を装いつつ、ドアを開けて中に入る。
「あっ!おはよう奈和ちゃん」
...げ。
なんで入ってきて直後にいるわけ?
いつもはとっくに来て開店準備をしているというのに。
よりにもよって...
いや、もしや...狙った?
まさか、そんなわけないよね?
「奈和ちゃんに嬉しいお知らせがあって待ってたんだよ」
「えっ?」
ジャジャーンと派手に効果音をつけ、店長は表彰状を出した。
「出店売り上げ1位獲得、おめでとう!」
周りにいたパートさん達からも拍手が湧き起こる。
あ、そんなことか...とむしろ拍子抜けしてしまった。
「あれ?そんな嬉しくない?」
「いえ。とっても嬉しいです。この賞を受賞出来たのは、皆さんのお力添えのお陰です。ありがとうございます」
社会人になって初めての大きな成功にさすがの私も嬉しくなった。
いつもだったら、私なんて...って言ってるけど、今日くらいは自分を褒めてあげよう。
よくやった、奈和。
それに、このことは美玲さんにも伝えなきゃ。
私1人の力ではここまでの結果にはならなかったと思うから。
私はお昼休憩中にアイデアをくださった美玲さんに感謝のメッセージを送った。
美玲さんもちょうどお昼休みだったらしく、すぐに返信が来た。
いえいえ、どういたしまして。
奈和ちゃんとお話し出来て楽しかったし、あたしにとっても良い経験になったよ〜。
また今度ご飯行こうね。
健気な奈和ちゃんがあたしは大好きだよ!
私は朝からシクシクと胃が痛かった。
先日振った人と同じ職場で絶対に会わなければならないなんてキツすぎる...。
樋口くんとお別れしたのは卒業式の時で、それ以降会うこともないだろうからこんなに苦しくなることもなかったけど、今回は比較できないくらい精神的苦痛を感じてる。
はぁ...。
ため息が止まらない。
鉛のように重たい足を必死に動かし、いつもより2、3分遅れて到着した。
「おはようございます」
平静を装いつつ、ドアを開けて中に入る。
「あっ!おはよう奈和ちゃん」
...げ。
なんで入ってきて直後にいるわけ?
いつもはとっくに来て開店準備をしているというのに。
よりにもよって...
いや、もしや...狙った?
まさか、そんなわけないよね?
「奈和ちゃんに嬉しいお知らせがあって待ってたんだよ」
「えっ?」
ジャジャーンと派手に効果音をつけ、店長は表彰状を出した。
「出店売り上げ1位獲得、おめでとう!」
周りにいたパートさん達からも拍手が湧き起こる。
あ、そんなことか...とむしろ拍子抜けしてしまった。
「あれ?そんな嬉しくない?」
「いえ。とっても嬉しいです。この賞を受賞出来たのは、皆さんのお力添えのお陰です。ありがとうございます」
社会人になって初めての大きな成功にさすがの私も嬉しくなった。
いつもだったら、私なんて...って言ってるけど、今日くらいは自分を褒めてあげよう。
よくやった、奈和。
それに、このことは美玲さんにも伝えなきゃ。
私1人の力ではここまでの結果にはならなかったと思うから。
私はお昼休憩中にアイデアをくださった美玲さんに感謝のメッセージを送った。
美玲さんもちょうどお昼休みだったらしく、すぐに返信が来た。
いえいえ、どういたしまして。
奈和ちゃんとお話し出来て楽しかったし、あたしにとっても良い経験になったよ〜。
また今度ご飯行こうね。
健気な奈和ちゃんがあたしは大好きだよ!