ずっと、好きなんだよ。
こんな私でも誰かに好意的に思ってもらえてる。


それだけで少しは呼吸がしやすい。


学生時代は毎日呼吸さえしづらくて、息を押し殺しながら生活していたから。


人を傷つけ、自分を傷つけた罰を受けて生きていくしかない。


そんな風に考えて過ごしていた。


だから、自分自身のことが見えなくなって


いや、変に拗らせて見えなくして


どうにかこうにか悲劇のヒロインぶって


自分の存在を確め、認めようとしていたんだと思う。


でも今はその必要がない。


おひさまーとでの出会いや経験が過去の私の殻を少しずつ破って、今私は成長途中にあるんだ。


まだまだ未熟な私だけど、ここで頑張りたい。


もっともっと認めてもらえるように頑張らなきゃ。


そう改めて決心し、仕事に戻ったのだった。

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