ずっと、好きなんだよ。
日曜日の人手が足りないらしく、珍しく日曜出勤が決まり休暇前から憂うつだったから、今日は家から1歩も出ないと決めていた。
暑いから眠ってもいられず、5時には目が覚めてしまい、そこから散歩をし、朝食を食べ、夕方まで無料ポータルサイトで過去のドラマを見あさった。
見ながら食べていたお菓子の袋が気になり、よっこいしょと声をあげ立ち上がる。
由紀ちゃんに聞かれていたら、またババくさいって言われただろうなぁ。
そう思っていたその時だった。
ーープルルルル...。
あまり鳴らないスマホが突如音を立てた。
なんか、嫌な予感がする...。
慌ててスマホを確認する。
電話は美玲さんからだった。
いつもメッセージなのに、電話なんて...。
美玲さんに何かあったのだろうか。
逸る気持ちを抑え、指で電話ボタンをタップした。
「もしもし」
「あ、奈和ちゃん?繋がって良かった~」
「えっと...どうしたんですか?」
「実はね...れおが高熱を出して寝込んでるみたいなの。お母さんは検査入院でいなくてあたしは出張で兵庫に行ってて今から帰っても深夜とかになっちゃうし、だから頼めるの奈和ちゃんしかいないの」
私しかいない。
そんなことない。
私の代わりは...いる。
同じ名前の、あの子がいる。
「栄木さんがいるんじゃ...」
「そっちの夏音ちゃんは今留学行ってるんだよね...」
そっ、か。
そういえばあの時そんな話をしていた。
ってことは、やっぱり...
私が、行かなきゃ。
緊急事態だ。
つべこべ言わず、行くしかない。
「分かりました。私、行きます。美玲さんが戻られるまでなんとか頑張ります」
「ほんと、ごめん。じゃあ、あたしが帰ってくるまでよろしくね。あっそうそう、住所教えなきゃ。あと薬の場所もか。話すより文字の方が見やすいと思うから色々メッセージ送るね。それじゃあ、奈和ちゃん...頼みました」
「はい。頼まれました」
暑いから眠ってもいられず、5時には目が覚めてしまい、そこから散歩をし、朝食を食べ、夕方まで無料ポータルサイトで過去のドラマを見あさった。
見ながら食べていたお菓子の袋が気になり、よっこいしょと声をあげ立ち上がる。
由紀ちゃんに聞かれていたら、またババくさいって言われただろうなぁ。
そう思っていたその時だった。
ーープルルルル...。
あまり鳴らないスマホが突如音を立てた。
なんか、嫌な予感がする...。
慌ててスマホを確認する。
電話は美玲さんからだった。
いつもメッセージなのに、電話なんて...。
美玲さんに何かあったのだろうか。
逸る気持ちを抑え、指で電話ボタンをタップした。
「もしもし」
「あ、奈和ちゃん?繋がって良かった~」
「えっと...どうしたんですか?」
「実はね...れおが高熱を出して寝込んでるみたいなの。お母さんは検査入院でいなくてあたしは出張で兵庫に行ってて今から帰っても深夜とかになっちゃうし、だから頼めるの奈和ちゃんしかいないの」
私しかいない。
そんなことない。
私の代わりは...いる。
同じ名前の、あの子がいる。
「栄木さんがいるんじゃ...」
「そっちの夏音ちゃんは今留学行ってるんだよね...」
そっ、か。
そういえばあの時そんな話をしていた。
ってことは、やっぱり...
私が、行かなきゃ。
緊急事態だ。
つべこべ言わず、行くしかない。
「分かりました。私、行きます。美玲さんが戻られるまでなんとか頑張ります」
「ほんと、ごめん。じゃあ、あたしが帰ってくるまでよろしくね。あっそうそう、住所教えなきゃ。あと薬の場所もか。話すより文字の方が見やすいと思うから色々メッセージ送るね。それじゃあ、奈和ちゃん...頼みました」
「はい。頼まれました」