ずっと、好きなんだよ。
「何?」


「それ...いっぱいなんか買ってきてくれたのか?」


「うん、まぁ。必要最低限のものは」


「ごめん...。マジでごめん」



さっきから謝ってばかりだ。


というより、なんか...


本当に元気ない。


学生だった頃は、風邪が引こうが熱が出ようが学校に来て平気な顔して授業受けてへらへら笑っているような人だったのに。


今の彼は違う。


本当の彼じゃない気がする。


私の見てきた彼が本当の彼とか彼の全てじゃないとは思う。


でも、それにしてもなんていうか...覇気がない。


俗に言う、病んでるって感じだ。


何が彼をここまで追い込んでしまったのだろう。


側にいてあげられたら、


こんな風にならずに済んだのかな...。


そんなことを思いながら、私は袋から中身を出し、整理した。



「お腹、空いてる?」


「あんまり」


「でも、もう夕飯の時間だし、空腹で薬飲むのも良くないから、夕飯作るね。起きてるの辛かったら部屋で寝てて。持っていく」


「...ごめん」


「病人なんだから仕方ないよ。じゃあ、台所借りるね」


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