カレカノごっこ。

なんか皆藤くんの圧がすごい…。



「じゃあ、俺の行きたいお店に付き合ってくれるだけでいいから!ね?」



お願いー!って言いながら、さらりと私の手を握ってブルンブルン振る皆藤くん。



「ちょっ、離して」

「OKしてくれたら離してあげる」



…。


どうも皆藤くんと話してると調子が狂うっていうか。

皆藤くんのペースにまんまと乗せられてるっていうか。

それが、皆藤くんの人気の秘密なんだろうなーとは思うけど。



「さっき、日誌のお礼になんでもするって言ったじゃん」



そう言われると何も言えない…。



「…分かった。分かったから手離して」

「まじで?やったー!」



ううっ…。

皆藤くんの笑顔が眩しい。

< 10 / 251 >

この作品をシェア

pagetop