カレカノごっこ。
なんか皆藤くんの圧がすごい…。
「じゃあ、俺の行きたいお店に付き合ってくれるだけでいいから!ね?」
お願いー!って言いながら、さらりと私の手を握ってブルンブルン振る皆藤くん。
「ちょっ、離して」
「OKしてくれたら離してあげる」
…。
どうも皆藤くんと話してると調子が狂うっていうか。
皆藤くんのペースにまんまと乗せられてるっていうか。
それが、皆藤くんの人気の秘密なんだろうなーとは思うけど。
「さっき、日誌のお礼になんでもするって言ったじゃん」
そう言われると何も言えない…。
「…分かった。分かったから手離して」
「まじで?やったー!」
ううっ…。
皆藤くんの笑顔が眩しい。