カレカノごっこ。

でも日誌書くの手伝ってくれたし。

デートって言ってたけど学校帰りに寄り道するだけっぽいし。

そこまでして皆藤くんを拒む理由も持ち合わせていない。



なぜかデートに合意したにも関わらず手を離してくれない皆藤くん。

そんな皆藤くんは私の表情を見ながら真剣な面持ちでこう言った。



「でも、一つだけ約束してくれる?」

「な、なに?」



含みをもたせて口を開く皆藤くんは、何を言い出すのか予想ができなくて、ちょっと怖い。





「俺のこと、絶対好きにならないでね」




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