カレカノごっこ。

伊吹くんと2人で学校の校門を出る。

もう、こうやって伊吹くんの隣を歩くこともないと思ってたから、不思議な感覚だった。



「どこ行くの?」

「えー、どこにしよう」



伊吹くんは眉を下げて笑った。



「ノープラン?」

「ノープラン!」

「開き直らないで」

「あはは」



大丈夫。

私、普通にいつもみたいに喋れてるよね?



「じゃあ私から提案!クレープ食べにいきたい」

「お、いいね」

「確かショッピングモールに新しくできたんだよねー」



そう言いながらショップを検索する。

そんな私を見て、伊吹くんは「食いしん坊」って言って笑った。



「もう、そこはいいでしょ!」

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